当サイトからのごあいさつ

この道15年の腰痛持ちの電気工事屋です。

「職人は腕が勝負」と、親方に教えられて工具なんてどれでも一緒だと思っていましたが、あるとき仕事仲間の薦めでドイツ製の電工ニッパを購入しました。

とても使い易く、丈夫で刃がよく切れる事に驚きました。

いつも購入している金額に少し足すだけでこんなに使い易いのかと思い、親方には申し訳ないのですが、他の工具にも興味が出てきて、ドライバーやプライヤーなどにも拘りを持つようになりました。

そうすると腰道具の中身だけでなく、安全靴を履き比べたり、安全帯の重さを量ってみたり、会社の社長に充電式電動工具を薦めたりと、本業の電気工事の仕事より頑張ってしまう始末でございます。

しかし、工具や道具を使い易いものに変えると、モチベーションもあがりますし、良いものはやはり良いものなので、仕事もはかどります。

このサイトでは、建設現場で私や仲間が実際に使用している工具や安全靴などをご紹介していきたいと思います。

電気工事や建設現場の職人の方が道具や安全靴、電動工具を選ぶ際にショッピングサイトのレビューのようなサイトになると幸いです。

【コラム】現場から物申す!

労災編

 「労災隠しは犯罪です!厚生労働省」そんなポスターが現場のあちらこちらに貼ってあります。その横には「当現場はOOOO時間無事故無災害達成!」なんて看板が飾ってあります。また、無事故無災害の建設現場を表彰するなんて事もあり、本当に馬鹿げていると思います。

 災害がない現場にこそ、そこには労災隠しが必ず存在しているからです。

 毎日1000人クラスの職人が入っていたら、毎日必ず1件は赤チン災害以上の災害、若しくは実際の事故が起きているでしょう。1000人ということは個人で換算すると約3年間分です。

 厚生労働省の方に問いたい。

 あなたは3年間、全くケガ無しで生活できたのでしょうか?もし3年間ケガ無しで生活できたあなたは、6年間もケガ無しですか?

 恐らく不可能に近いでしょう。1000人の現場でしたら、2日間分です。ましてや建設現場です。

 つまりその現場では、常に事故や災害が発生しているはずなのです。

 では、なぜ無事故無災害の現場が出てしまうのか?それは、怪我をするなという現場の圧力が異常なことです。我々が怪我や事故を起こせば、元請にペナルティ、民事、刑事責任が発生し、取引停止もありえます。また重篤災害や死亡災害は確かに減らすべき課題であり、それは理解できるところであります。

 しかし実際には、労働基準監督署でさえも労働者を守るということよりも体裁を守ることになっているのに気付いていないのか、分かっていて放置なのか本当に疑問です。法律が悪いのか、この仕事を選んでしまった自分が悪いのか、分からないまま、釘を踏抜いてもやせ我慢するしかない毎日です。

安全編

 先日、元請にて安全についての会議がありました。形式的なお決まりの会議です。

 建設現場で働いている職人は分かっておりますが、安全についての書類、現場の厳しい指導等は、責任の所在を負傷死亡した当人、 若しくは末端の会社に負わせるための布石にすぎません。

 また、事故が起こる確率にハインリッヒの法則等を力説する安全担当者もおりますが、 工期や金額、家庭問題など精神的なヒヤリハットは含まれておりません。

 安全は、工期と金額がすべてであると私は思います。皆さんもそう思っているでしょう。 1日の仕事量を2日かけて作業すれば事故率も当然下がります。また、事故が起こると大体がヒューマンエラー(事故当事者の不注意)として取り扱われます。 労基署や警察も臨検にはいりますが、元請もKYや安全書類などを提出して責任逃れに必死です。

 結局は事故当事者が責任を負うことになります。賠償もありますが取引上、期待できるとは思えません。 骨折しても不休災害にするために次の日から出勤する事もあります。

 つまるところ、何が言いたいかと言いますと、だからこそ安全に対して自分と向き合わなければならないということです。 元請、注文者はどんな作業でも簡単に指示します。「お前らプロだろ」と。力のある下請けならまだしも、普通はNOなんてなかなか言えません。

 作業の完成、安全への配慮をどうすればよいかは、工事を行うその当人が考えなければならないのです。

 私が実践している事は、お決まりのKY用紙に書くことではなく(いつも適当に書いています)、 慣れた配線作業でも作業直前に3秒から10秒ぐらい自分の中でこの作業では何が危険かちょっと(一瞬でもOK)考えてから作業をしております。 工期の焦りの中でもちょっとだけ自分に余裕を持つように心がけます。

 心配なのは若い方です。若い方は経験や技術が少なく、作業指示者に意見を言うことが難しいのです。 また早く作業を終了させて、アフター5の事を考えて・・・。当然事故率は上がっていきます。

 職人のケガと弁当は自分持ちなんて割にあいません。せめて弁当だけでいきましょう!

朝礼編

 現場で体操や朝礼をかったるいなーなんて思っているそこの職人さん、あなたは知らないうちに健康を維持しております。

 特にラジオ体操は、現場作業のウォーミングアップだけではありません。

 体操を継続することで人間が持っている機能を回復させ維持し、体全体の血流がよくなり、筋肉に弾力性ができ、 その結果、様々な症状(骨密度、腰痛、肩こりなど)が緩和される事がわかっております。

 また、ウォーキングと同等のカロリーも消費できメタボに最適ですね。

 明日からもう少し真面目にラジオ体操をやりますか!

当サイトのイチオシ

ドライバー 腰道具‐ドライバー
使用頻度の高いドライバーは使い易く、長持ちするものを選びたいですね。

ディアドラ 安全靴‐ディアドラ
種類やデザインが豊富で、人気の安全靴メーカーです。私も愛用しています。



ニッパー 腰道具‐ニッパー
ニッパーは切れ味の持続する、使い易いものをおすすめします。BAHCO製ニッパーを一件追加しました。

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電気工事の工具選びのポイント

腰道具

腰道具選びのポイントは各種工具毎に詳しく掲載しています。おすすめ商品一覧ページの腰道具カテゴリーからご覧下さい。

腰道具の紹介を見る>>

電動工具

厳しい工程の中、電動工具の良し悪しはかなり重要なポイントとだと思います。

その中でも充電式の電動工具の便利さは言うまでもありません。

うちの会社の場合、充電式の電動工具を買うと普通の電気式の電動工具をあまり使わなくなりました。

いまや電動工具の90パーセントが充電式です。そして充電式でも電気式に劣らないパワーがあります。

便利さだけでなく電動工具による感電事故も減りますし、 コンセントを探して重い電工ドラムを引っ張っている間に、充電式の電動工具を使用すればその煩わしさから解放されます。

特に改修現場では重宝します。

電動工具の紹介を見る>>

安全靴

生涯で一番履くことになる安全靴は、私にとって非常に重要な靴です。(建設現場の電気屋はセーフティシューズといいますか、規格適合の簡易的安全靴で作業してよいことになっています。)

腰道具を付け、電動工具や材料を持ち、1日中建物の端から端まで歩き、階段の上下、昇降設備の上り下りで作業を進めていきます。1日に歩く量も半端ではありません。

そうなってくると、私の場合は疲れで足の裏が痛くなってきます。仕事から帰ると歩きたくないぐらいです。どうにかならないものかと思っていたのですが、仲間から良い安全靴を履いた方が良いと勧められました。

安全靴までブランド品を?、直ぐに汚れるしホームセンターので充分でしょう、と思っていた私は大間違いでした。

ちょっと値が高いブランド安全靴を履いたらその日の夜に足が痛くなかったのです。そのうち足が痛くなることさえ忘れていました。

現在、私が安全靴を選ぶ基準は、
1,軽い
2,クッション性が工夫してある
3,通気性が高い
4,派手でない

ことです。

軽くてクッション性が高く通気性が高いと疲れにくいということがわかりました。

また安全靴にこだわりを持つようになってから持病の腰痛も軽減しているような気がします。

安全靴の紹介を見る>>

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